
「一億総フォトグラファー時代」だからこそ プロならではの頼もしさ

インヴェンティット株式会社
経営企画室 戦略広報
安部 紫帆 様
モバイルデバイス管理ツール「mobiconnect(モビコネクト)」を提供するIT企業のインヴェンティット様が、出張撮影・執筆サービス「INFOTO(インフォト)」を使い始めたのは2024年から。自社サービスに対するクライアントの生の声をホームページで公開するにあたり、より高品質で伝わる写真を求めたためでした。「現場でのカメラマンの立ち振る舞いに感心した」と同社経営企画室 戦略広報 安部 紫帆様。技術を超えた人のつながりがどんな成果を生んだのか、話を聞きました。
・ご要望:デジタル時代だからこそ「血の通った生の声」と「高品質で伝わる写真」の必要性を感じていた
・決め手:感性やコミュニケーション能力など、カメラマンの採用基準がしっかりとしていた
・ご感想:人と人とのつながりを肝要とする理念が自社と共通していると感じ、信頼関係を高めた
2025.11.26
血の通った生の声が必要だった
安部様:DX(デジタルトランスフォーメーション)が浸透するなか、スマートフォンやタブレット端末といったモバイルデバイスは、企業や学校で次々に導入されています。いまや会社員の多くにスマホやパソコンが支給されているのはもちろん、5年前からは全国の小中学生に1人1台、タブレット端末などを配って学校のデジタル活用を進める「GIGAスクール構想」が本格的にスタートしました。
同時に出てきたのが、まとめて設定する管理者の煩雑さやデバイスの紛失などの課題・問題です。これらを解決すべく、弊社がモバイルデバイス管理ツール「mobiconnect(モビコネクト)」を市場に送り出したのが2011年6月。同ツールを使えば、たくさんのデバイスの情報を一元管理・設定でき、紛失した場合、その位置を特定したり遠隔でロックしたりすることもできます。
システムの充実ぶりには自信があります。しかし、企業側がどれだけ内容の素晴らしさを訴えても、それだけでは一方的な投げかけになってしまう。実際に弊社の製品やサービスを使い、どうやって課題を解決していったのか、血の通った声が必要でした。

「一億総フォトグラファー時代」だからこそ
安部様:導入事例としてお客様の声をホームページに載せ始めた2016年当時は、外部の制作会社に一任し、ライターとカメラマンが手がけた記事をこちらでチェックする体制でした。
生の声を引き出すにはもう一歩の踏み込みが必要と感じ、聞き手や書き手を自社で担当することにしました。問題は写真でした。写真ひとつで記事の見え方がまったく変わってくることを、これまでの経験から知っていたからです。
いくつかのサービスの比較をするなかインフォトを選んだのは、感性やコミュニケーション能力など、所属するカメラマンの採用基準がしっかりとしていたから。カメラの性能が向上し「一億総フォトグラファー時代」のいま、正直、価格だけなら下をみればキリがありません。インスタントに創作物がつくれてしまうからこそ、ビジュアルコンテンツの企画制作に特化した会社ならではの頼もしさがありました。
私が初めて自社の代表として取材に行ったときのことです。寒い冬の岩手に単身、かなり心細かったのですが、現地で合流したインフォトカメラマンはご自身の経験則から「こんな構図がいいのでは」「この場所から撮影しては」などと積極的に提案してくださいました。
本来、私が撮影のディレクションをすべきですが、
それはカメラマンならではの視点であり、私では思いつかないものでしたので、
プロにお願いしてよかったと思ったエピソードとし印象に残っています。

「大事なのは人とのつながり」両社に共通する理念
クライアントでインタビュイーである学校の先生や企業ご担当者は、撮影に慣れた方ばかりではありません。撮影に入る前の雑談の延長戦上から、リラックスした雰囲気を作り出し、良い表情を引き出す技術にも感心しました。
インフォトの売りの一つは、各地に所属クリエイターがいるため移動諸経費を抑えられる点ですが、一方で「地産地消」だからこその話題づくりにも事欠きません。
カメラマン自身がクライアントのいち消費者で、地元の話題でなごんだことも。
地元のカメラマンならではの良さを感じました、
弊社はカスタマーサポートに力を入れています。数々のモバイルデバイス管理ツールが世に出るなか、現場に寄り添う姿勢が何より大切と考えるからです。
IT技術の発達がどれだけ進んでも、やはり肝要なのは人と人とのつながり。弊社は過去のやり取りから培った「虎の子」のマニュアルを用意し、専門知識のない方でも理解できるよう懇切丁寧にサポートします。
相手への気遣いという点は、インフォトのカメラマンの持つ被写体への真摯(しんし)な姿勢と同じ。そうした共通点が信頼関係を高めているとも感じます。
現在、北は岩手、南は大分までという利用状況ですが、さらに活用範囲を広げていきたいです。弊社では管理ツールを提供するだけでなく、サイバー攻撃に備えた、よりセキュリティーを推進するための新規事業も始めています。事業の拡大とともに導入事例の取材件数も増えていくでしょう。
優れたコンテンツづくりのため、人の気持ちやつながりを大事にする企業同士、これからも二人三脚で歩んでいければ幸いです。
※2025年6月取材時の情報です

