モノづくりへのこだわりを 余すことなく表現した タイムラプス動画
埼玉建興株式会社
営業開発部 次長
植月 慎吾 様
地元・川口市を中心とした関東一円において、数多くの公共施設や分譲マンションの建設を請け負っている埼玉建興株式会社。創業60年を超える経験豊富な同社が初めてチャレンジしたのは、企画開発から建設、販売までを自社で手掛けるマンション・プロジェクトでした。その技術力の高さを消費者に伝えるために同社が選択したのが、インフォトの動画撮影サービスを活用し、建設の過程をすべて動画で公開するという手法。今回は、同社営業開発部 次長 植月慎吾様に、インフォトを知ったきっかけや動画撮影時の様子など伺いました。
ご要望:建築の作業工程を動画で伝え、”安心・安全“を効果的にアピールしたい
決め手:複数社のなかで最もレスポンスが早く、提案いただいた「タイムラプス」が要望に合致
ご感想:でき上がった動画を見た社員から喜びの歓声が!お客様にも感動してもらえてプロジェクトも大成功
2018.10.03
“ブランドづくり”という新たな挑戦
メインとなる事業は、創業60年を超える総合建設業。関東一円において、学校や公民館といった公共施設や大手財閥系デベロッパーが供給する分譲マンションなど、多種多様な大型物件の建設を請け負ってきました。
今回は、新たなチャレンジとして、地元・川口において、企画・開発から設計、施工、そして販売までを一括して自社で手掛けるマンション・プロジェクトを始動。その第一弾となるのが、こちらの「ヴィルレ川口」という物件です。
長年の経験の中で蓄積してきたモノづくりのノウハウについては、それなりに自信があったのですが、企画や販売に関してはまったくの未経験。もっとも苦心したのが自社ブランドの確立でした。当社のように、消費者の認知度がさほど高くはない企業が、いかにして市場に受け入れてもらえるのか。私たちがたどり着いた、その答えは“高品質なものをローコストで提供する”というコンセプトでした。
経験豊富なモノづくり業者としてのこだわりを随所に反映しつつ、低価格でありながら、近隣のマンションに引けの取らない品質を実現したい。このメッセージを正確に消費者にアピールするためには、作業工程をすべてオープンにして、“安心・安全”を伝えたいと考えていました。そのためには、作業工程をすべて包み隠さずに動画で伝えるのがもっとも効果的であろうという結論に至りました。
共同作業によって作り上げた
動画を制作しようと考えたものの、当社には具体的な構成案もアイデアもなかったため、企画やディレクションも含めてお手伝いしてくれる会社はないだろうかとインターネットで検索。4社ほどヒットして、そのすべてにメールでアプローチしたのですが、もっともレスポンスが早かったのがインフォトを運営するアマナさんでした。
すぐに来社いただけたので、私たちが考えるコンセプトを説明。すべての工程を見せたいという要望に対して、定点カメラを置いて一定期間、現場を撮影し続け、その経過を早回しで見せる“タイムラプス”という手法が最適なのでは?という提案をいただきました。事例を見せていただくと、まさに私たちが考えていることにマッチ。見積金額も思ったより高くはなく、私が社内プレゼンをした当社の経営陣もすぐに乗り気になりました。
ところが問題になったのは、どこにカメラを置いて、誰が撮影するのか?といった具体的な運用方法でした。インフォトネットワークの営業担当者と私たちで協議して考えたのが、当社の現場事務所のベランダにカメラを設置してもらい、私たちが2週間に一回、データを回収。データストックにアップロードしてチェックをしてもらうという方法でした。この共同作業は非常に円滑に進み、15か月という長丁場でありながら、ほとんどトラブルもなくデータの収集に成功しました。
マンション購入者に与えた感動
編集が完了した動画をはじめて目にしたときには、鑑賞していた社員全員が喜びの歓声をあげました。パンフレットを制作している広告代理店の担当者もこれを見て感心していましたし、もちろん撮影に参画した私たちに至っては、その感動はひとしおでした。
モデルルームにいらっしゃった方に、この動画をお見せすると、皆さん感動してくださいますし、おかげさまで非常に早い段階で完売の目途がついたのは、もしかしたら私たちが当初から意図していた、モノづくりに対する思いと、建物の安全性をしっかり伝えることができたためでもあるかもしれません。現在は、無事成約となった39世帯に対し、記念として、この動画をDVD化してお渡ししたいと考えています。
今回のチャレンジを通じて、私たちは企業としての総合力を養うことができたと自負しています。どうしても建設業というのは景気の影響を受けやすい業種ではありますが、今回の経験によって、荒波を乗り越える力が付いたと思っていますし、私たちのモノづくりへのこだわりが市場で高い評価を受けたことで大きな自信がわいています。
※2018年8月取材時の情報です
PHOTO:Takeshi Aoki