リアルな病院の日常を 克明に追うことに成功
ARCHI DESIGN Lab.+Ca
鍋田 知宏 様
明確なエビデンスをベースに、そこで働く人や訪れる人にとって最適な空間を創り出しているARCHI DESIGN Lab.+Ca代表・鍋田知宏さん。
特に医療機関の空間づくりという特殊な分野において圧倒的な存在感を示しています。
そんな鍋田さんが、インフォトを活用して病院のプロモートを実施。
本サービスを活用するに至った経緯や実感したメリットについて話を伺いました。
2016.09.30
エビデンスを持たせた空間設計が信条
建物そのものの設計のみならず、インテリア、プロダクト、照明など、その空間に付随するすべての要素をトータルでデザインしています。
特に強みを発揮するのが医療現場、あるいは看護やリハビリ施設の空間デザイン。
元々、パラマウントベッドのデザイン顧問として、長くお仕事をさせてもらっており、集中治療室のベッド周りを中心に、そこで働くドクターにとって、看護師にとって理想となる、働きやすい職場づくりを進めてきました。
単純に、患者さんのために気持ちの良い空間を作るだけでなく、例えば、サーカディアンリズムを利用した照明環境の設計を行なったり、スタッフの動線を考えたりするなど、すべての設計にエビデンスを持たせ、意味や効果のある空間設計を心がけています。
恐らく、日本国内において、このようなスタンスで設計を進めるデザイナーは稀な存在であると自負。
現在、私は大学で教鞭をとりながら、メーカーと大学の研究室、医療現場の間で産学連携を進め、よりより医療現場づくりを進めているところです。
病院の現状をビジュアルで伝えたい
元々は、長期ケアを中心とした看護病棟において、患者さんにとって最適な環境づくりを進めるうえで、病室の壁面にしっかりとしたエビデンスのある写真アートを掲示するビジネスを展開するにあたり、アマナさんとの接点を持っていました。
そんな中、私が内装設計やサイン計画を請け負っていた北海道の脳神経外科病院からご好評をいただき、開院後のプロモートをご依頼いただくことに。
そこは地域に根付いた病院で、救急はもちろん、リハビリにも注力されており、その現状をしっかり患者さんの家族と、ここで働きたいと考える方々にしっかりお伝えしたいという意図がありました。
そこで、私は様々なシーンをしっかりカメラでとらえて、ビジュアルを通じて発信することを提案。
今後のプロモーションに活用していこうと考え、アマナさんに相談したところ、インフォトという、全国撮影対応のサービスがあることを知りました。
“撮影ラフ”と“香盤表”の準備を助言してもらった
先に述べたように、とにかく院内における様々なシーンをカメラに収めたいと考えていましたし、できるだけリアルに、臨場感がある写真が欲しいと思っていました。
したがって、休日ではなく、診療時間内に撮影を実施する必要があると考えました。
そうなると、朝の9時から15時までの限られた時間の中で、数多くのシーンを撮影しなくてはなりません。
インフォトの営業担当者に相談したところ、イメージしているシーンを描いた“撮影ラフ”と、当日のタイムスケジュールと撮影場所やシーン情報を盛り込んだ“香盤表”を用意してほしいとご提案いただきました。
それをカメラマンさんと病院と共有し、限られた時間内で漏れなく撮影できるよう準備を進めるというのです。
準備期間中は、私もちょうど非常に忙しい状況にあって、インフォトの営業さんと直接お会いして事前の打ち合わせができなかったのですが、やりとりはすべてメールですすめていただきました。
おかげさまで、当日、カメラマンさんと病院に訪問し、クリエイティブな視点でチェックするという、私が本来すべき役割を全うすることができました。
“臨機応変”なカメラマンの対応にも満足
当日は、病院の撮影経験が豊富なカメラマンを派遣していただいたおかげで、押さえるべきところはしっかり押さえてもらったうえ、お忙しく働いているドクターや看護師さんへの配慮も見事のものでした。
その日、偶然にも急患が入って、非常にリアルなシーンを、臨機応変に撮影していただくことができました。
とにかく病院サイドからの評価も高く、限られた時間内で、かなりのカット数にものぼる、クオリティの高い写真を、何の混乱もなくしっかり指示通り押さえてくれたことに驚きの声があがっていました。
何よりも、この病院でどのような対応ができるのかということを、文字情報でなく、ビジュアルでしっかり伝えることができた、そんな写真の力を改めて実感した次第です。
私自身、今後も様々な物件のデザインを請け負っていくつもりですし、そうなると写真を活用したプロモートは必須です。
今後もぜひ、インフォトのサービスを活用したいと思いますし、自分の物件のポートフォリオづくりにもご協力いただきたいと思っています。
※取材時の情報です